私が作っています I Make This

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自然とともに生きる・・・

バーモントソープ社代表:ラリープレセント

ニューヨークからハドソン川沿いに6時間半、そこはカナダと国を接した緑豊かなバーモント州、広々とした澄んだ空気、澄んだ水の大地は、最高のメー プルシロップ、緑大理石、熊でも名をはせるところ。ニューヨークっ子のLarryは、バーモントで人間の住む土地に出会い、以来自然との共存の生活をお くっている。

そのLarryは、自分自身敏感肌で長年困っていたという。 毎日安心して使える石けんを勉強し始め、やっと製品が完成した当時は日々出来上がった石けんを近くに住む知り合いに頼み込んで売りさばき、広大なオペレーションのローンの返済に当てての毎日だったそうだ。

それから10年の年月が経ち、100%天然手作りの石けんは、今や本物を求める根強い自然派のファンの要望にささえられ、マーケットの中で確固たる シェアを占めるようになった。 年々増え続ける天然石けんメーカーの中でも企業規模、企業体制、製造規模、製造工程ともに、業界のトップをいく。

現地でLarryに出会った時、彼は「大切なLadyのSandyのために農場を買ってやりたい、彼女は花と本がこよなく好きだから」と夢を語っていた。

3年後、バーモントの丘の上の34エーカーの農場へ案内してもらった。そこにはTPティーピー(アメリカンインディアンが住む丸いテント小屋)がほぼ完成していた。

電力もガスも来ていないところで、ソーラーシステムのバッテリーで、自分の敷地内の木を倒し、敷地内の小河に井戸を掘り、水力発電も起こしていた。

TPの次は丸太小屋を建て、今住むアパートを引き払う、それから1年がかりで一番見晴らしの良い角度でいよいよ自分達の家を建てるという。

自然の中での自然との共存の人間本来の生きるさまに触れた。

消費生活がすっかり根付いた現在の日本の我々とは生活観のギャップ、環境のギャップが少々大きすぎる。 が、そのなかで習える事で、今、地球環境を壊しすぎた我々に課せられているものが有る様に思える。